一般的に、タコというと“明石”が有名ですが〜、実は
市場で扱われるタコの半分が北海道産。
もちろん、北海道でも他にヤナギダコなども揚がるのですが
そのほとんどを、ミズダコが占めております。

そんな“気付かぬおなじみさん”を当店ならではの
水揚げ直後・速攻処理で、美味しく仕上げました。

ミズダコ（大タコ・マダコ）
正式名称（和名）：みずだこ
英名：North Pacific giant octopus
欧米では、イカと並び「海の悪魔・ギャング」と
呼ばれ、スペインやイタリアの一部地域以外では
食べるどころか、その姿すら恐れられるタコ。
だが、その愛情は海中の無脊椎動物とは
思えないほどに深い。

秋口、雌は岩場のくぼみに居を取ると
石面に、卵を産み付けると他の生き物に
襲われないように身を挺して守りながら
その卵に新鮮な海水を吹付け続ける。
それこそ餌も取らず、体の色さえも薄くなるほど
疲労しながらも、その作業を止めようとしない。

やがて、卵から小さな半透明の子だこが
飛び出す頃、母ダコはその命の火を
燃やし尽くすのだ。
だが、その愛情は子供にだけ
向けられた物ではない。

その身に蓄えた豊富なタンパク質は
女性の肌の美しさにこそ、もっとも効果がある。
それでいながら低カロリーで
ダイエットにも効果的。

この母タコのもたらす愛情に
人間も身をゆだねてみたい。